日本都市計画学会・21世紀ビジョン -新時代における創造と展開-
日本都市計画学会は、21世紀の最初の年である2001年に創立50周年を迎えました.その半世紀にわたる学会活動を記念して、「新世紀日本の都市づくりビジョン提言」をはじめ、これからの都市計画の在りようと方向が示されました.日本都市計画学会は、それらの諸提言をもとに、21世紀の都市計画の方向と課題をどのように受け止め、これからの学会活動にどのように生かし、組み込んでいくかを考える重要な時期にあります.
一方、日本都市計画学会は、誕生して以来50年、それぞれの時代背景と学会がおかれた立場をもとに、常に学会の将来について考え、その時々の制約のなかで着実に実行に移し、成長の軌跡を歩んできました.最近では、1996年「21世紀学会ビジョン検討特別委員会報告書」において都市計画 の「術」と「学」の側面から学会の機能と課題を明快に示し、「市民化」および「電子化」の視点から学会のあり方と具体的提言を行っています.これらの提言は、その後着実に実行に移されており、今回の検討において重要な足がかりとなっています.
この冊子は、21世紀という新しい時代の航海に乗りだし、日本都市計画学会が創立50年を経た今、これからの日本都市計画学会のあり方と進むべき方向、および具体的な方策を「日本都市計画学会・21世紀ビジョン-新時代における創造と展開-」としてとりまとめたものです. この内容は、すでに取り組みが開始されたもの、あるいは近く取り組みが予定されているものについては多くを省略し、新たに必要となる内容を中心に簡潔でわかりやすいことを心がけてまとめております. 本ビジョンが、今後、研究者、専門家、技術者をはじめとして都市計画の担い手である多くの会員に共有され、新たな時代にふさわしい日本都市計画学会と学会活動の充実につながること期待するものです.

日本都市計画学会・21世紀ビジョン -新時代における創造と展開-[PDF・84Kb]