第129回 まちづくり懇話会

人口減少社会という希望 〜定常型社会と都市づくり〜

講師:広井 良典 (千葉大学 教授)


 私たちが暮らす地域コミュニティは、少子高齢化による人口制約、地方経済の落ち込みによる財政制約、これまでの都市化やライフスタイルの影響による環境・エネルギー制約といった、持続可能性を脅かす様々な制約に囲まれています。これらの制約を乗り越え、持続可能な暮らしを実現していく為には、社会や経済、環境のバランスを取るだけではなく、それらを統合的に捉え、社会・経済活動の舞台である都市・地域というフィールドにおいて、ヒト・モノ・コトをつなぐ様々な取組みを実践していくことが重要になると考えます。
 今回講師にお招きする広井先生は、公共政策というお立場から、人口減少時代の社会像として“ 定常型社会” という概念を提唱され、コミュニティや福祉、環境、経済など、私たちの暮らしと関係する様々な要素をつなぎながら、新しい豊かさを追求する重要性を指摘されています。
 今回の懇話会では、広井先生に、持続可能な地域コミュニティに向けて何が重要なのか、定常型社会とはどのような社会としてイメージされるのか、などについて話題提供して頂きます。そして、定常型社会を構築する為の都市づくりのあり方について、参加者の皆さんと考える機会となることを期待しています。


 開催日: 201462日(月)18:30〜20:30
(開場は18:10)

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 会 場: エコッツェリア
東京都千代田区丸の内1-5-1(新丸ビル10F)[アクセス
※オフィスゾーン1Fのエレベーターをご利用ください。
※ショッピングゾーンからは連絡しておりません。
 参加費: 一般 3,000円/ 学生 1,000円(当日受領)
 定 員: 80名(受付は先着順)

イベントは終了致しました。

  [講師プロフィール] 広井 良典(ひろい よしのり)
1961年岡山県生まれ。1984年東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)。同大学院総合文化研究科修士課程(相関社会科学専攻)修了後、1986年から96年まで厚生省勤務、96年より千葉大学法経学部助教授、2003年より同大教授。2001年-2002 年マサチューセッツ工科大学客員研究員。
社会保障、医療福祉、都市・地域等に関する政策研究から、ケア、死生観等に関する哲学的考察まで幅広い活動を行っている。『日本の社会保障』(岩波新書、1999年)でエコノミスト賞、『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書、2009年)で大仏次郎論壇賞受賞。他の著書に『定常型社会』(岩波新書)、『創造的福祉社会』(ちくま新書)、『人口減少社会という希望』(朝日選書)など多数。

 お問い合わせ先:日本都市計画学会 まちづくり懇話会係
TEL 03-3261-5407 / FAX 03-3261-1874
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